ニューヨーク郊外・家のなんでも

ニューヨーク郊外のウエストチェスターNY・グリニッチCT等から家のあれこれや荘園不動産の日常をお届けします。

ニューヨーク郊外で家を借りる - その2.

床仁(どこに)さんはどうしたか?

 

 

荘園不動産ホームページ内に郊外物件のご案内(あるお客様のケース)1.

郊外物件のご案内(あるお客様のケース)2と称して、床仁瀬戸留(どこにせとる)さんという(失礼ながらふざけた名前の)お客様と荘子というエージェントの拙話を掲載後、すでに6~7年経過してしまっていましたが、この間新規に物件探しをされるお客様から「参考になった」「面白かった」と感想を頂くこともちょこちょこ。

 

コロナ禍を経て、最近の傾向を交え、いよいよ続きをお伝えしたいと思います。

 

 

床仁さん :「荘子さん、すっかりご無沙汰しています。」「エージェントさんって結構会社を変わるって聞いたんですけど、まだ荘園不動産にいるんですね。」

 

荘子  :「お任せください!変わりなく頑張ってますよ。」「いかがされましたか?」

 

床仁さん :「実は引っ越しを検討しているんです。」「僕の仕事も家から出来るようになったし、会社に出るのもフレキシブル。子どもたちも大きくなったので、駅まで徒歩圏の家に限らないでも大丈夫だな。って思ってるんです。この際、アメリカらしい環境の一軒家に引っ越したいと家族で話してるんです。なんかいい物件ありませんか?」

     「それに.......」

 

荘子  :「それに??」

 

床仁さん :「....犬を」「.....飼いたいんです.......」

 

          

                

                

いぬ・驚くっ!

          

 

荘子  :「あらぁ~」 「なるほど。」

 

「それでは、ペット可の物件をお探ししなくちゃなりませんね。」

「貸家のダメージの原因はペット由来のものも多いので、嫌がる大家さんも多いんです。」「どうしても物件数はペットを持たない方よりも絞られちゃいますよ。」

 

床仁さん :「大丈夫です!古くても、ガタが来てても、ニューヨークの郊外で広い庭のある一軒家で犬も交えての生活が元々夢だったんです!!」

 

荘子  :「ところで、床仁さんはまだご駐在期間は一年以上はありますか?」

 

床仁さん :「最近ビザの更新をしたので、大丈夫です!とは言っても会社のことだからわかりませんが.....どうしてですか?」

 

荘子  :「お住み替えの場合、賃貸契約が一からになりますから最初の一年は中途解約は出来ないのが普通です。」

 

床仁さん :「万が一、一年以内に異動命令が出たらどうしたらいいんですか?」

 

荘子   :「基本は、契約書通りの解約条項が使える日まで家賃を払い続けるか、オーナーが認める次のテナントさんを見つけて、その方が家賃を払い始める(契約開始日)まで床仁さんの家賃支払い義務があります。」

 

「もしお引っ越し後一年以内に契約の解約をしなければならなくなったら、床仁さんのご負担は(頭痛も含めて)やはり何かと大きいので、お住み替えをされる場合は、ご駐在期間のなるべく早いうちがお勧めなんです一般的には)長くなるとそれだけご異動の可能性が高まりますよね。」

 

床仁さん :「なるほどなるほど。一応会社にも話してみますね。といっても人事のことはわからないだろうけどなぁ。」

 

ーーー後日ーーー

 

床仁さん :「荘子さん、会社にも話したんですが、やっぱり引っ越ししようと思います!」「僕、結構イケイケゴーゴータイプなんで(笑)」

 

荘子   :「承知いたしました。お子様の学校区は同じところをご希望ですよね。」

 

床仁さん :「もちろんです!」「もう下の子も中学なので同じ町ならどこでも!」

 

荘子   :「承知いたしました。ところで、どんなわんちゃんを飼う予定ですか?わんちゃんの犬種名・体重・年齢・性別を大家さん側から聞かれることが多く、写真を見せたり、わんちゃんのインタビューをする大家さんもいます。」

「ちょっと立ち入った質問ですが、わんちゃんは床仁さんが異動になられた時、連れて行らっしゃいますよね?」

 

床仁さん  :「もちろんです!」

「僕も僕の弟も子どもの頃から動物が大好きで、犬が欲しくてほしくて、でも親に反対され、挙句の果てに弟は獣医になったんです!」

「だから、保護犬の話もよく聞かされていて、ちょっとレスキュードッグにも興味があるんです。」

 

荘子  :「そうですか!弟さんが獣医さんなら安心ですね。」「私の友人で犬のアダプションのボランティアをしている人もいますから、ご紹介出来ますよ。」

 

床仁さん :「是非お願いします!」

 

荘子  :「さて、2020年の春パンデミックでロックダウンになった頃からニューヨークシティから郊外へ転居する人が押し寄せて、特に一戸建ての賃貸が ”ない” 状態になりました。」

「不動産業者はエッセンシャルワーカーですが、当時の物件のご紹介時のルールは煩雑で......物件もないし.....本当に大変でした。」「郊外ご希望の方に仕方なくその当時は破格のマンハッタンにお住まい頂くこともありました。」「まぁ会社都合で異動される方が少ない時期でしたのでなんとかしのぎましたけれど。」

「ニューヨークシティは今反動でお家賃がすごい高くなっていますね。」

 

 

「一軒家=古い・Duplex=築浅」という公式をお話ししたと思いますが、古くても一軒家がいいというローカルの方が押し寄せて、お家賃は20%は上がったと言われています。ビックリするお家賃を付けているオーナーもいるんです。」

 

 

「アメリカのお引っ越しシーズンは6月末~7月末がピークで、学校が始まる9月までに引っ越しを終えて落ち着く。というのが定型だったのですが、コロナですっかり状況が変わって、この二年は通常スローシーズンの秋でも冬でも常に不動産は貸主・売主有利のマーケットが続いていました。」

 

床仁さん  :「コロナで色々なことが変わりましたね。」「思いもよらなかったことが現実になっちゃったなぁ。」

 

荘子  :「はい。先の予想が難しいですね。」

「でも今(2022年8月)、若干ですが、高く強気な家賃でテナント募集をかけている貸家が貸せなくなって、値下げ傾向にあるとみています。」

 

「やはりご内覧可能なのは週末限定でしょうか?」

 

床仁さん  :「あっ大丈夫ですよ。家で仕事してますから、夕方とか午前中でも予定しておけば何とかなります。」

 

荘子  :「ありがとうございます。ご内覧は週末でなくても何とかなる。というのもコロナで変わったことの一つですね。」

 

「では、メールで物件住所をお送りしますので現地でお会いしましょう。」

 

床仁さん  :「了解です!楽しみだなぁ~」

 

床仁さんの夢のおうちとご縁のあるわんちゃんの出会いを応援したいですね。

 

 

 

つづく