家のタイプ
荘子 :「家尾さん、Pre-Approvalはいかがでしょうか?」
家尾さん :「それが、まだぁちょっと時間がなくて.....」
荘子 :「今は銀行さんがそんなに混んでいないので、書類を提出して頂くと数字を早く出してくれるようですよ。」
家尾さん :「はい。今度の週末には書類揃えますね。」
荘子 :「おねがいします。ところで、家尾さんはどのようなタイプの物件をお考えですか?」
家尾さん :「タイプっていうと?平屋とか、屋根が尖がっているのとか、段違いみたいな家とか、そういう意味ですか?」
荘子 :「それは家のスタイルというか、こちらからご確認頂けます。」
家尾さん :「ふむふむ。そういえば床仁さんから聞いてたな。」
荘子 :「日本では宅地を購入して、ご自分好みの家を建てる方もいらっしゃいますよね。」「大きな住宅展示場とかありますよね。私は行ったことないのですが...」
荘子 :「こちらでも家探しをしている方で、途中から、土地を買って好きな家を建てたい。とおっしゃる方は少なからずいらっしゃいます。」
家尾さん :「そうだな。それがよさそうだな。」「僕の希望は静かな書斎が欲しいだし、妻はオープンで広々したキッチンが夢だし、子どもたちは....となると、あれもこれもピッタリの家って探すのは大変だろうからな。」
荘子 :「でもアメリカでは宅地の販売ってポピュラーではないんです。」
「あるとしたらビルダー向けがメインです。もしお好きな土地にお好きな家を建てるとしたら、土地を買って家を建てるというより、古家の建っている土地を買って、家はノックダウンしてお好きな家を建てるというという感じかしらね。あるいは古家を大規模改装するとか。」「町の規制がどこも厳しいので、ご希望の家が建てられるか最初に建築家に相談するのがいいですね。」
荘子 :「HGTVというテレビチャンネルをご存知ですか?https://www.hgtv.com/
一日中家に関することの番組ばかりやっているんです。」「築100年の家もピッカピカに改装したりする様子も御覧になれますよ。」「番組ではOh my God! Oh my God~!ってご自分好みの家が完成するんです。」
家尾さん :「いやぁ知らないなぁ~。」「面白そうだな。見てみますね。」
荘子 :「大きなデベロップメントもありまから、そういう所の新築を希望される方もいらっしゃいます。」「ただニューヨーク郊外で、昔から出来上がった町にはそういうデベロップメントは少ないので、中古住宅やフリップ物件の購入をされる方がほとんどです。」
家尾さん :「ん?フリップ物件って?」
荘子 :「フリッパーと呼ばれる人が、古家を改装して新しい家のようにして売り出すものです。」「HGTVの番組によく出てきます。」
「改装にはどんな材質の物を使っているか?単にコスメティックな改装だけじゃないか?チェックした方がいいですね。」
「良心的なフリッパーさんの物は見た目がキレイなだけじゃなくて、設備面もシッカリしていていいんじゃないかしら?」
「買った方の時間の節約は大きいです。」
家尾さん :「そうそう、こういう一軒家に住みたいんだ。」「こういう家アメリカっぽくて好きです!」
家尾さん :「荘子さん、他のタイプってなんでしたっけ?」
コンドミニアムは日本で言う分譲マンションのイメージです。ユニットオーナーはDeed(権利書)を所有します(Real Property)。いくら安く売っても貸してもOKという程の自由はなく、他の所有者の資産価値を守るためにボードがお目付け役になっています。集合住宅なので引っ越しの曜日に規定があったり、内装工事の時間規定があったり、他の人の生活を邪魔しないように色々な常識的ルールが作られています。
管理費はかかりますが、それでも一戸建てより面倒がないとか、ドアマンがいる場合は安心とか、それぞれの方の生活スタイルによってメリットも多い暮らしが出来ます。
アメリカでもマンハッタンを始め、ニューヨーク近郊に多い所有形態です。見た目はコンドミニアムと変わらないコープですが、住民は部屋の大きさ等の割合によって株式を取得し居住権を得ます(Personal Propertyで権利書はない)。ルールがとても厳しく、賃貸不可が多かったり、親から子への譲渡が出来なかったりなど、それぞれのCo-opで独自の規定がありますから、ご自分の購入目的がどういうことか?それにかなっているか?要注意です。購入、賃貸する際に、そのコープにふさわしいかどうか面接をするところも多く、厳しいいルールに辟易し避ける方も多いのですが、自己使用の為としては厳しい分、住み始めてからは安心した住環境が得られるかもしれません。
ウエストチェスターでは特にハリソン地区に多いデュプレックスと言われる二世帯住宅です。多くが左右対称の間取りで、ベッドルームは二階にあります。地下(またはGround Floorで完全な地下ではない)が多目的スペースとなっているものも多く、最近のものは全体で2,000sqftを超え、実は一戸建てより広い場合も多いのです。
左右のユニットをコンドミニアム化して、販売するケースもあります。もちろんデュプレックス一棟でも構いませんが、投資家様向けに売却したいという物件オーナーもおりますので、荘園不動産まで詳細お問い合わせください。
https://www.shoenrealty.com/contact.asp
二世帯住宅でも、左右ではなく一階と二階が別世帯のものを慣習上「2-Family」と言っています。(実際はデュプレックスも2ファミリーも二世帯住宅です)
左右のデュプレックスに比べて上下の二世帯の場合は、音の問題が大きいと言われがちですが、100%そうとも言えません。いづれにしても、木造の一軒家を二世帯で使うことには変わりないのです。上下の方がワンフロアで広々感があって使いやすいという方もいらっしゃいます。
三世帯以上多世帯のアパートをマルチファミリーと言います。こういったタイプを買って、その中の一つのユニットに住んで、管理をしながら他世帯の家賃収入でモーゲージの支払いに充てるという事も可能です。こちらの物件はいかがでしょうか?
さて、家尾さんは一戸建てを〇〇〇〇〇〇〇村で購入されたい!ということをお決めになりました。
これからの展開楽しみですね。