ニューヨーク郊外・家のなんでも

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ニューヨーク郊外で家を買う - インスペクションが終わって、ラドン検査

ラドン検査とは?

 

 

 

 

家尾さん:「インスペクションレポートを見ると、ちょっと心配なことがちょこちょこ出て来るんですが、荘子さんから見てどうですか?」

 

 

 

 

荘子: 「そうですね。インスペクションの結果、売主に改善/修理/クレジットを要求できるかどうか?というのは、ある程度市況にもよります。」

 

「たくさんのオファーがあってBidの締め切り日が付つくような状況では、インスペクションは物件の状態を知る目的でやるだけで、売主に何も要求はしません。または、インスペクション自体をしません。そのようなオファーでないととても合意してもらえません。」

 

「今回はそこまで大きな問題はありませんでしたが、いづれにしても中古の家です。細かい不具合はどの家でもありますので、大きな問題でない限りはあまり要求はしない方が得策です。」

 

「インスペクターに色々指摘されると、ご心配になるのはよくわかりますが、売主の心証を害することはディールを壊すことにもつながるので、気に入って是非購入したい物件の場合は慎重に考える必要があります。」

 

 

さて、インスペクションの際には、ウエストチェスター/グリニッチではラドン検査をすることが推奨されます。インスペクターに依頼する場合、通常はインスペクションとは別料金になるので追加での依頼になります。ご自分でキットを購入し検査ラボに送ることも可能です。

 

 

ラドンとは、天然の放射能ガスで地面の土、岩、などから放出される天然の無味無臭のガスで喫煙に次ぐ肺がんの原因と言われています。

簡単な缶(キット)を地下室などに置き、家の窓は閉めきりって72時間以降に回収するまでその缶は動かさないようにします。

 

 

このような缶を二個使って検査をします。



荘子: 「それほど遠いわけではないのに、ロングアイランドで物件購入のお手伝いをさせて頂いた時はラドン検査はしないのが慣習だったので不思議な感じでした。」

 

 

ニューヨーク州のラドン濃度地図

 

 

ラドン検査の結果が出るまでには、一般のインスペクションで売主との交渉事があるかないか?ある場合はどのような内容か?と話は並行して進めなければなりません。

 

 

 

ラドン検査の結果はUnited States Environmental Protection Agency (EPA)が設定する

4.0 picoCuries per litter (pCi/L)以下は安全と言われています。

 

 

 

もし、4pCi/L以上の結果が出てしまった場合は、ラドン除去システムを設置します。以下の写真は一例です。

 

 

地下室の排気をする装置を設置します

 

 

温度計のようなゲージで空気の質のチェックが出来ますが、最近はスマホ連動型など出来て日々の計測も進化してきているようです。

 

 

 

いよいよ売買契約書に進みましょう。