グリニッチの町役場見学

コネチカット州・グリニッチ町の役場を不動産業者向けに見学をさせてくれるというので行ってきました。
日本の場合、引っ越すとまず管轄町での住民登録をしますが、アメリカでは特にそういったことは必要ありません。そういった制度はありません。
住所の証明は、Deed(不動産権利証)や賃貸契約書、公共料金(特に電気の)請求書、など微妙に提出先によって要求されるものはことなりますが、これらは基本となるものなのです。
特に住民票はなくても、問題なく回っています。つまり、引っ越したからといって住民登録のために役所に行く。という作業は必要ありません。
さて、不動産エージェントとしては、不動産の取引に役所に保管されている各種書類の確認が欠かせません。オンラインで閲覧出来るものもありますが、それだけでは足りない場合もあります。そんなわけで、普段はバラバラの「部署」を回っていますが、改めてその役割などを教えてくれるというので参加してきました。

グリニッチのタウンホールの建物は、1925年にグリニッチの公立のハイスクールのために建てられた建物です。生徒数が増えて、現在の場所に引っ越す1970年までここを使っていたそうです。

大理石の正面玄関が立派です。
GIS Dep.
Geographic Information Systems Department
物件の航空写真や境界線などのマップを入手できます。オンラインでリクエストも出来ます。(5ドル程度はかかります)
Assessor's Office
一軒ずつのプロパティーカードが保管されています。これが税金の資料となるので、不動産売買の時には、その物件の広さやベッドルーム、バスルームの数などどうなっているか隅々までチェックすることは欠かせません。
尚、コネチカット州の場合は不動産のみならず自動車も課税対象資産となります。


少し前までは、古いカードに手書きでその物件の詳細が記載されていました。一軒ずつの部屋数はもちろん、暖炉の数、建材についてなど記載されており、また代々の所有者の名前も見ることが出来ました。最近は、未だ古いカードと右のような新しいカードをオンラインで見つけることができる町もありますが、古いものは町役場に行って閲覧するしかなくなりつつあります。
Building Inspection Dep. Permit Records Room

家の新築・増築・改築など、町の許可を必要とし、それぞれの町で厳しいルールがあります。
その許可を得るための申請、工事完了の証明書の保管をするのがこの部屋。Building Departmentの奥深くに、ここだけ妙に冷蔵室のような寒さに設定された、もちろん飲食禁止の資料閲覧室があります。


よく見ると1905年の文字が.....

膨大な記録が保管されています。こちらはデジタル化された記録です。

こちらは、Surveyが保管されている部屋。土地の測量図です。
この他、
Tax Collector's Office
Town Clerk's Ovvice
Inland Wetlands & Watercourses/planning & Zoning
Health Department
などを回わりました。
現在はタウンのホームページからかなりの資料がリクエスト出来たり、ダウンロード出来るようになっているグリニッチCTです。
Greenwich, CT | Official Website

とてもお天気がよかったので、昔の高校の校庭に出てみました。

広大な芝生のグランドから見上げるタウンホールです。
それはそれは美しく豊かな環境のこの町に一度住んだ人は必ず戻りたくなる。
というそんな素晴らしいグリニッチCTで
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