Storm・嵐です!
今夜(10/14/25) から明朝にかけてニューヨーク近郊はNor'easterとテレビやネットのニュースや天気予報で騒がれていますが、一体ハリケーンとどう違うんでしょうか?

ノーイースター(北東からの暴風雨)は、カナダから発生することの多い冷たい空気が、アメリカ東海岸沖の暖かい大西洋上を吹き抜けるときに形成されます。
出典:NOAA/JPL-Caltech

左の画像は、2017年1月4日にノーイースター(北東からの暴風雨)がアメリカ東海岸を襲った様子です。
右の画像は、2017年9月8日にハリケーン・カティアがメキシコに上陸し、ハリケーン・イルマがキューバとバハマの間を通過している様子です。
どちらの画像もNOAAのGOES-16衛星によるもので、左はNOAA/CIRA、右もCIRAによるものです。
一見すると、上の衛星画像はとても似ているように見えます。
でもよく見ると、右側の写真に写っている渦を巻く嵐は、左側の写真の嵐よりもずっと南に位置していることに気づくでしょう。
ノーイースター(北東からの暴風雨)もハリケーンも、どちらも大西洋上で発生します。
また、どちらも「サイクロン(低気圧性の嵐)」の一種であり、中心の低気圧の周囲を風が渦を巻いて吹くという共通点があります。
ところが、この2つの嵐にはいくつかの重要な違いがあります。
たとえば、ハリケーンは赤道付近の熱帯の暖かい海域で発生しますが、ノーイースターはもっと北、アメリカ東海岸付近で発生します。
また、ノーイースターは大気中の冷たい空気によって勢力を強めるのに対し、ハリケーンは暖かい空気によって発達するという違いもあります。

