最後の最後が肝心
6月~8月上旬にかけてニューヨーク郊外の賃貸物件では例年「退居」シーズンとなります。学校年度終了に合わせて転居や帰国される方が多いからです。
当地では、住んでいる間でも退居の*2~3か月前から次に住むテナント候補者に家の中を見せなければなりません。
*賃貸契約書によってその期間は異なりますが、居住中でも次の方へ見せるというのは至極一般的です。
・家賃を払っているのに?
・買物や送別会で忙しいのに?
・貴重品があるのに?
色々テナントさんにご事情があるのは重々承知の上、内見をさせて頂きます。
最後の2~3か月は、物件は大家さんにといって「商品」となるからです。
早く次の方が決まれば煩わしい内見はもうありません。
その為に、またスムーズな退居のために居住中の方が出来ることは何でしょう?
①にお掃除②にお掃除③④がなくて⑤にもお掃除~です!
そして片付け。
もちろん、モデルルームのようになっていたら素晴らしいですが、でもそれどころでない時期です。
引っ越し用段ボールが積み重なっている事は関係ありません。
内見者は空家や引越し前の物件を見て歩くため、段ボールなどは見慣れています。
ただ、日ごろからお掃除をしていないか?片付いていないか?は見ればわかるのです。
つまり、退居前の普段、入居時から「人様の家を借りている」という意識で、お掃除やお片付けの習慣をお忘れなく。
基本は、入った時と同じ状態で出ていく これにつきます。
・入居時にバスルームの隅っこや引き出しの中に髪の毛が落ちていたら嫌じゃないですか?
・冷蔵庫の中に野菜くずや、コーラがこぼれてこびりついたりしていませんか?
・洗濯・乾燥機も埃だらけではありませんか?
・お子さんのシールなどがべたべた貼ってありませんか?
この状態で自分が入居したら何と思うか?感じるか?
そこがポイントです。
「だって、大家さんが掃除するでしょ?ペンキの塗り替えするでしょ?」
でも、入った時より異なっている部分は当地ではダメージとみなされます。
すごくいい大家さんで、仲良く出来ていて、良好な関係を作れていることは気持ちよいニューヨーク生活を送れていることに直結しますね。生活の基本だと私共も心得ております。
内見者にも「この物件の大家さんは、とってもいい人なんです!」と居住者さんが内見者さんに言っていただけるのは、内見者さんに安心感をもたらします。物件のポイントが高くなります!
転居の日........
いい大家さん~!楽しかったぁ~!
また遊びに来ま~す!
ただ、最後の最後、一番重要なSecurity Deposit(敷金)の返金が、居住者さんにとって納得のいくことになるまで、私共・不動産業者の安心は得られません。
内見時に「ここの大家さんはとってもいい人なんです!」と言って頂いても、Security Deposit(敷金)が納得いく形で戻されないと、突然「とんでもなく悪い大家さん!」になってしまいます。
後味の悪いニューヨーク郊外生活にしないためには、居住者さんの不断の努力も必要です。(ここはアメリカですから、日本の賃貸の常識とは異なります。)
荘園不動産はまもなく創業30年を迎える個人商店です。創業前を含めるとウエストチェスターNY・グリニッチCTでの経験はゆうに30年を超えます。
ニューヨークシティ郊外の不動産に関しては、たくさんのノウハウとTipsを大家さん・入居者さん・テナント候補さんにお伝えしてハッピーな郊外生活を送っていただきたいと心から願っております。
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