それはないでしょ!
全米不動産協会が毎年発行また改定する倫理規定、当然Realtorと名の付くエージェントはこの規定に沿った仕事をすることが求められています。
こちらから全米不動産協会発行の2024年版の全文をお読みいただけます。ご興味のある方はどうぞ。
今回お話ししているFor Sale By Ownerは、Realtorでもなくこのような規定もない土俵で不動産を売りに出しているわけです。
ですから、うそをついたり、いい加減なことをする売手かもしれませんっ!!!
要注意なのです。
ツワモノ売手妻の話からはそれますが、数年前、お客様からとあるFSBO物件を紹介して欲しいとのご依頼がありました。
このお客様は、ウエストチェスター内でも最も競争の激しい地区でお住まいを探していらして、数か月にわたりいくつオファーを入れてもビットで負けてしまう事が続き、お引越しの時期が時々刻々と迫っている方でした。
「FSBO物件は難しい。何が起きるかわからない」「相手は何でもありだし、手ごわい」と言うことをご説明した上で、内見に行きました。
物件はインターネットにでかでかと掲載されていましたから、写真でなかなかよさそうな物件だと思いましたが、実際はさらに隅から隅までそれはそれはおしゃれなお宅でした。
売手はデザイン関係の人か、またまたお洒落でしっかりした当該物件の冊子というか、Bookを作成して配っていました。
お客様は一目ぼれをして直ぐにオファーを入れる段取りを取りましたが、売手は「複数のオファーがあるので、〇月〇日までにオファーを集めて検討する」ということでした。
さて、その〇月〇日がまであと数日......というところで、正式にオファーを入れてみると.......「もう決めたからっ!」
「えっ!?〇月〇日が締め切りって言ったじゃないの???」
「ごめんね~」
これです!
これが、相手がライセンスを持った不動産エージェントだったらこんなことは許されないです。不動産協会にクレームし仲裁を依頼するケースです。
ただ、単なる売手というだけでライセンスもなしに家を売っているだけ。約束を守らなくても、嘘を言ってもなんでもオッケーなのです。倫理規定も何もありません。
そのため、FSBOは自らの苦労した経験も相まって、決してお勧めできるものでもなく、また「安く買えそうで、そうとも限らないディール」と考えております。
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