家のスタイル
さて、引っ越し先を探していた床仁さんですが、犬を飼いたいという第一目標のための住み替えですから、wish listはシンプルでした。
・犬を飼えること
・中途解約ができる(一年経ったら)契約可能な物件
・しっかりしたフェンスの裏庭があること
・予算オーバーしないこと
・住み替え時期がちょうどいいこと(現在の家との重複家賃は極力避けたい←難しいこと...)
荘子 :「床仁さんはラッキーでしたね。」
「理想の物件が見つかりましたね。大家さんが犬好きで何よりでした。」
「床仁さんの日頃の行いのよさですね!」
床仁さん :「そうそうもちろん(笑)」「僕この家の恰好も好きなんだ。」
荘子 :「スプリットレベルというタイプですね。」
さて、
自然環境も歴史も異なる広大なアメリカの家のスタイルは、地域(州)によって異なりますが、今日はアメリカ北東部によくある一戸建てのスタイルをご紹介したいと思います。ウエストチェスターNYやグリニッチCTにある家のタイプとして特に一般的なものです。
コロニアル Colonial
コロニアルスタイルは最もスタンダードな家のスタイルで不滅の人気です。コロニアルが派生してダッチコロニアルやソルトボックスコロニアルなど様々な変化系もありますが、二階にベッドルームがまとまっているのが特徴です。バスルームは家の規模によって数が異なりますが、一階にはハーフバスルーム(お手洗い)二階にバスルームが一つか二つあるのが一般サイズのコロニアルハウスです。1700年代から現代まで常にアメリカ北東部では王道のスタイルです。
ケープコッド Cape Cod
1920年代から1950年代に多く建てられたスタイル。一階にはリビング・ダイニングの他、ベッドルームがあるのが特徴です。正面ドアから二階へ行く階段の突き当りにバスルームがあり、左右に一つずつベッドルームがあるタイプが基本形です。二階は屋根裏をフィニッシュ(部屋のように仕上げる)したもので、家によっては、二階のベッドルームの天井が屋根の傾斜そのままに、斜めになっていたり、一部斜めに下がっていて好みが分かれるタイプです。
レイズドランチ Raised Ranch
1960年代から1970年代にかけて多く建てられたスタイル。玄関から半階上に上がるとリビング・ダイニング・キッチン・バスルーム・ベッドルームが一つのレベルにまとまっていて、半階下がると、ファミリールームやバスルーム、ランドリーなどがあり、地下室はありません。
ランチ Ranch
暮らしやすいワンレベルのスタイルで、フィニッシュの総地下があれば二階建てと同じスペースを得られる。ニューヨーク郊外のランチは地下がある家が多い。冷暖房のコストは二階建ての家よりかかり、広めの敷地が必要となる。
コンテンポラリー Contemporary
斬新なデザインで、ガラスが多用されている住宅が多い。ただ、好き好きが分かれるスタイルではある。
テューダー (Tudor)
1920~1930年代そして1970年代に流行り、現在もテューダースタイルの家が並ぶ通りもある。スレート屋根の家が多い。スレートは年1~2回のメインテナンスを怠らなければ200年位持つともいわれる。家自体築100年超のものあるが、冷暖房システムを始め内部は改装されている家が多く、快適さはモダン住宅と変わりません。
スプリットレベル Split Level
傾斜地に向いたデザイン。Sqft当たりのリビングスペースのフィニッシュはランチスタイルより安価。他の階への移動は階段の段数が少ないので一般の二階建てより楽。構造上、上階は暑い場合がある。(冷房装置次第)
ということで、床仁さんは最後のスタイルの家をお選びになりました。
スムーズにお引越しをされて、いよいよ念願のわんちゃんを迎えようとはりきっていらっしゃいます!