ニューヨーク郊外の暖房の話
朝晩は少し冷えるようになりました。そろそろ暖房が恋しくなる方もいらっしゃると思います。
そんな今の時期、ニューヨーク郊外で初めての秋~冬をお迎えになる方からよく質問のある暖房まわりのお話しです。
この時期は、まだ常時暖房が必要なほどではありません。でもセントラルヒーティングの物件で「朝晩だけでも暖房を入れたい。」というお話も聞きます。
「真冬でも、うちは夜寝るときは暖房は切ります。」
???
セントラルヒーティングは入れたり切ったりするものではありません。
日本式のマンションと言われるコンドミニアムやアパートには、ビル全体でコントロールされている暖房システムがあったり、部屋ごとに温度調節できるユニットがありますが、ここでは一軒家のセントラルヒーティングについてお話です。
セントラルヒーティングは=全館暖房システムで、部屋を出たら廊下やお手洗いが寒い。と言うことはありません。家中が温まります。
暖房はガスですか?
オイルですか?
というご質問がありますが、「暖房の燃料はガスですか?オイルですか?」というのが正しい質問です。
代表的な暖房システムはHot WaterシステムとForced Airシステムとなります。(もちろん床暖房等、他のシステムもあります)
暖房機本体はHot Waterの場合は:ボイラー
Forced Airの場合は:ファーネス
という名称です。
多くは、地下室やガレージ横のユーティリティルームと呼ばれる所に本体があります。
上の二つは温かさを供給する形の違いです。
サーモスタットには、冷房=Cool、何もしない=Off、暖房=Heatの三つのシステムの切り替えがあります。(全館冷房ではない物件は、冷房=Coolの切り替えスイッチはありません)
暖房を入れる季節になったら、切り替えスイッチをHeatにする必要があります。
左側に下からCOOL・OFF・HEATと書いてあるのが暖冷房の切り替えスイッチです。
とても小さなレバーで切り替えます。
このタイプはSystemというところをタッチパネル式に切り替えられます。今はCoolになっているようですね。
これで、暖房を入れる準備ができました。
サーモスタット自体は色々な形状・機能を持ったものがありますが、ここではあくまでセントラルヒーティングシステムについてお話しさせてください。
次にサーモススタットで希望設定温度を決めます。(サーモスタットには希望設定温度と現在温度が表示されています)
温度はサーモスタットがある(存在する)部屋の温度を感知します。
室温が希望設定温度より下がったら、サーモスタットが感知して暖房が供給され暖かくなります。
つまり、例えば
現在希望温度を75℉(24℃)に設定してある場合、室温が74℉以下に下がったら暖房が入ります。そして、75℉まで上がったら自動的に暖房は切れます。このサーモスタットがオンオフのスイッチになるのです。そして室温が常時75℉にキープされるように見張る仕事がサーモスタットの役割なのです。
サーモスタットが一階だけ(1 zone)にある家もあれば、一階と二階にある(2 zone)の家もあります。大きな家だとzoneの数はもっと多くなる場合もあります。
各Zoneで温度設定を変えられます。
セントラルヒーティングは即効性があるものではありません。少しずつ時間をかけて春先までずっと家中を温めてくれます。
個別の部屋に設置されているタイプの暖冷房機や
日本で普及しているタイプとも違います。セントラルヒーティングはONにしたらすぐ温まってくるというスピードはありません。
ニューヨーク郊外は寒冷地ですから、春までずっと暖房機をつけっぱなしにして、家を温めておく必要があります。例えご旅行で数日間、数週間お留守でも、絶対に暖房は切らないでください!
ずっとつけっ放しなんてガス代やオイル代がもったいないような気がしますが、家が冷えて水道管が破裂したら、その修理代は暖房の燃料代どころではありません!
重複しますが
★セントラルヒーティングはじわじわと室温を適温にあげて、保ちます。
★暖房は気温が上がる春まで絶対に切らないでください。
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