チェックのウォッシング
多くの方がアメリカにいらして初めてチェックを使うのは、賃貸住宅を借りる時の敷金と初月家賃の支払いではないかと思います。
金融機関が発行するチェック (Cashier's Check/Bank Check) を要求される物件も多いですが、この場合は銀行等にチェックの内容をメモして伝えれば作成してくれます。(但し、口座にその分の残高がなければ作れません!!)
初めてパーソナルチェックを書く時、不動産エージェントに相談する方はとても多いです。恥ずかしがらないでくださいね。ご存じなくて当然ですから。
一応ちょっとおさらいしておきます。
まず、チェックの下の白っぽいところに書いてある数字の意味
456789012 = Routing Number /ABA (American Bankers Association) Number
金融機関を特定する番号
654321098 = Account Number
個人のアカウント番号
89098765432109 = Check Number
自分のチェックの番号(何枚目のチェックか?)このサンプルの番号は長すぎます
チェックを記入する際は:
① チェックを切る日付を入れる (先の日にちにしてもOK)
② 支払いの相手の名前を書く
③ 数字で金額を書く
④ 英語の綴りで(間違えないように)③の数字を書く
⑤ どういう用途か?請求書の番号などなんでも書き込んでOK(重要です)
⑥ サインをする
⑦ 日付・チェック番号・宛先・金額は必ず控えをとる
*チェックを受け取ったらどうしたらいいか?は次回お伝えします。
さて、ここでは家賃振込時のチェック利用の話に限定します。
Peer-to-Peer (P2P) アプリでの支払は今や珍しくなく簡単ですね。
ただ、家賃は一日に送れる金額の上限を超えている場合も多く、上限を上げれば使えるとなってもすぐには上げられないのではないでしょうか?
特に郊外物件のオーナーはアプリを使い慣れていない方も多いので、今でもチェックを希望される方が多いのです。
銀行の口座振込は一般的ではありません。何故なら振込手数料もかかりますし、オーナー側に受取手数料もかかってしまうからです!(その分を上乗せする必要が出てきます)
昔ながらの紙のパーソナルチェックは誰にも手数料はかかりません。
さて、前置きが長くなりましたがここからが本題です。
チェックのウォッシングって?
文字通りチェックを洗って記載されている文字を消すことです。何やら薬品を使うようです。
*宛先の名前を自分がコントロールできる宛先に変える。
*金額を変える=高額にする。
*サインは消さない。
これで、自分に都合のいいチェックの完成です。
もちろん犯罪です!個人でやる・組織でやる・ウォッシングしたチェック(Blank Check)を取引するマーケットもあるようです。
対策1)
チェックを作成するときは、くれぐれも消しにくい筆記用具を使うようにと言われています。
✖ ボールペンは簡単に消せるようです
△ ジェルペン
この手のタイプ。ちなみにチェックは黒(青)で書きましょう。
〇 マジックインキ これはかなり安全だそうです。
対策2)
郵便ポストにチェックが入った郵便を入れない。つい最近までこんなことは起きなかったので、時代の変化が残念ですが......
街角によくある青いポスト。夜中に悪者が巧みに中の封筒を盗み取るようです。
例え郵便局の前に立っているポストでもダメです。某所は特に危ないなど、SNSで情報が(真偽の程は定かではありませんが)流れています。
郵便でチェックを送る必要がある場合は、郵便局の中にある投入口(Outgoing mailという口です)そこを利用。
ご面倒でも、お家賃のチェックの郵送は郵便局の中から発送してください。
または、もっと確実な方法はオーナーの銀行口座情報をもらい(まれに嫌がる/断られる場合もあります)その銀行の窓口に行ってオーナー宛てのチェックを直接デポジットする方法です。郵便局よりその方が近い/便利な場合もありますね。
対策3)
*ご自分の銀行口座残高はこまめにチェックをする。
*ご自宅のメールボックスは毎日確認する。(何かのチェックが届いているかもしれません)
この話題は次回に続きます.......
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