ニューヨーク郊外・家のなんでも

ニューヨーク郊外のウエストチェスターNY・グリニッチCT等から家のあれこれや荘園不動産の日常をお届けします。

Lover Letters

バレンタインデーによせて

 

 

     

 

バイヤーにとっては、今年も複数のオファーを勝ち抜かなければ、気に入った物件を手に入れられないという、家を買うのは簡単ではない状況が始まっています。

 

 

その物件に対して妥当な値段であれば、手を挙げる人が複数「うずうず」しているマーケットです。はい。売値は売手ではなく、買手がつけるものですね。

 

 

 

 

売手に対してオファーする金額を上げて、より自分のオファーに魅力を感じてもらいたいわけですが、何びともバジェットというものがありますから限界まで値段を上げてしまったら、それ以外で自分のオファーをどうよくするか?考えます。

 

・売手の希望のクロージングの時期に合わせる(かなり重要)

・インスペクションの結果は情報をえるためだけ。それで交渉はしない。

・モーゲージにコンティンジェンシーはつけない。(必ず買うということ)

・家の中のゴミの処分に苦労しそうな売手と思ったら、ゴミはそのままでいい。とオファーしてみる。

などなど.........

 

 

そこで策が尽きた買手さん、どこからか

「売手にどれほどその物件を気に入っているかLove Letterを書いてみるといいらしいよ。」

と聞いてきました。

 

 

 

もう気持ちはラブラブ・ラブの買手さんです。

 

 

ところが、ちょっと待ってください。

 

2021年に全米で初めてオレゴン州がラブレターを買手が売手に送ることを違法としたそうですが、2022年には連邦裁判所によって取り消されたそうです。しかしそれ以来この不動産取引におけるラブレターはレッドフラッグとされています。

 

 

何故?ラブレターのどこがいけないのでしょう?

 

 

多くの場合、ラブレターの内容は個人情報を含みます。(含んでしまいがちです)

 

.........私の家族は〇人で、祖父母の代に△▢〇国からやってきて、苦労して父を育て私を大学まで行かせてくれたのどうの......真面目一貫な家族なのです...........あなた(売手)の家のステキな暖炉の前に家族で集まりクリスマスを祝うのが楽しみです。だから、是非私に売ってください.....云々

ラブレターの内容は国や州の不動産法上よからぬ方向に進んでいきます。

以下は、連邦レベルでの差別を禁止されている項目で、州は更に派生した項目が増えます。

 

 

買手のあなたが、買手側エージェントに「ラブレターを売手側に渡してほしい」といっても、「それは出来ない」と恐らく言われますが、そのエージェントはケチなのではなく正しいと考えます。

 

 

 

そろそろバレンタインディナーが始まる時間のニューヨークです。

 

 

 

Enjoy~!

 

 

 

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