ニューヨーク郊外・家のなんでも

ニューヨーク郊外のウエストチェスターNY・グリニッチCT等から家のあれこれや荘園不動産の日常をお届けします。

Ready to Close!

お金まわりのおさらい(買主様)

 

 

 

Ready to Close!” いい響きの言葉。

 

担当の弁護士さん(NY & CT州の場合)から言われたら、書類面(タイトル関係)ファイナンス関係(Mortgage)が整って、クロージング出来ます!という段階になったということです。

 

クロージングの日時と場所の確定の連絡が来たら、クロージングに向けて万障繰り合わせてください。

 

 

(特に)ご自宅購入の場合、クロージングは一種のアメリカでの文化であります。

 

 

もちろん、遠方から購入される買主様や投資家様の場合は弁護士さんにPower of Attorney(POA・委任状)を依頼してクローズしてもらいます。

最初からPOAを使うと決まっている場合は、弁護士さんへの連絡はすでに済だと思いますが、もし、急に「万障繰り合わせる」ことが出来なくなった場合は、弁護士さんだけでなく、タイトル会社やMortgage関係の承認も必要になりますので、やはりなんとしても「極力万障繰り合わせる」か一日も早くPOA用書類を弁護士さんに用意してもらい、委任者者(買主様)のサインはNotarizeしてもらう必要があります。

 

 

さて、クロージングに持って行くお金について:

多くの弁護士さんは、最終的なお金の計算は直前にならないと教えてくれません。

あせり.....ますよね。

買主様は「一体いくらのチェックが必要なの??」

銀行に行って作ってもらわなければならないっっ!!

(一部オンラインや電話でも注文可能な場合があるようですが、銀行窓口に行くのが一番早い!)

 

何度も「早く教えて」と連絡しても、そう簡単ではないところがアメリカと言いますか.....

 

 

発行手数料は依頼者のアカウントの種類や残高にもより、
無料から数十ドルかかる場合もあります。

 

 

1. Bank Certified Checkを誰宛てに作るのか?正確な宛先を聞く。

2. Certified Checkで用意する金額を聞く。

 

もしクロージングが月曜日の午前中で、金曜日の夕方に(上記)1と2の連絡がきた。という場合は、本当に困りますよね。クロージング当日はその前に自分の仕事を片付けなければならない、子どもを預けに行かなければならない。あっ、犬もデイケアに連れて行かなければ....

 

アメリカだから? 犬がどうした??

 

 

みなさん暇じゃありません。弁護士が思っているほど時間がないかもしれないです。特にクロージングラッシュの6月~8月はたくさんのDealを抱えている弁護士がそこまで考えて連絡してくれませんから、「早めに教えて~」と連呼要。

 

 

Bank Certified Checkを用意したら、その他のClosing Costはパーソナルチェックでも大丈夫ですから、いつものチェックブックを持って行けばいいのですが、予め指示された場合は、パーソナルチェックで用意してください。

 

・弁護士費用

・タイトル関係(タイトル保険・タイトルサーチ料など)

・タイトルエージェント費用

・Mortgage関係

など

 

さて、上記のような

〇〇〇料

▽△▽△費

が、いくらいくら。

 

と言うのは、おわかりになりやすいと思います。

 

ところが、よくわからないのが突然日割りで現れる固定資産税 (Property Taxes, Real Estate Taxesなるもの)

 

そもそも、なんでTaxじゃなくてTaxes(複数)なんでしょうか?

 

(NY州&CT州の荘園不動産業務範囲内のお話です)

Property Taxはいわゆる地方税のようなCounty Tax, Town Tax, Village Taxなるものと学校税=School Taxに大きく分かれています。

 

 

そして、これらのTax支払い期日=Due Dateは物件所在地が所属する町や村によって異なります。

 

①地方税の期日

②学校税の期日

 

また、①と②の締め切り日も異なります。(②は高額でもあり、年二回分割払い用に期日が二回あります)

 

 

さてクロージングの時、予め売主が払っていた①と②はクロージングの日を境に、今度は買主が払う必要があるので、日割りで売主にクレジットされます。

 

例えば:

①の期日が6月1日だと仮定します。

売主は去年一年分の①を支払い済み。(レシートになるものは超重要です!)

クロージングが本日5月5日だとすると、27日分は売主に返してあげる必要があります(クレジット)。

一年分の①の金額 ÷ 365日 x 27日=これが売主が出さなければならない金額です。

 

②の期日は10月1日だと仮定します。

売主はそれまでの分を予め払っています。(本当にレシートは重要です!もちろん調べればちゃんと支払い済みは証明できますが

やはりクロージングの日を境に売主が既に払っていた分を売主に返す必要があります。

②のSchool Taxは金額が大きいので、クロージングの時期によっては①と②の支払い分は予想外にビックリの数字が出て来るかもしれません。

 

 



 

ややこしい話とお考えになるかもしれませんが、Property Taxesは高額ですので、気に留めておいて頂けますように。(ご質問はご遠慮なく)

 

 



本日のクロージングは、一体「どこの州?」感たっぷりの野中の一軒家で、大変スムーズに執り行われました。ひとえにお客様のがんばりのおかげです!

本当におめでとうございます!