クロージングの時期について
2022年、ニューヨーク郊外の不動産マーケットは5月最終週までの狂気の沙汰がMortgage Rateの上昇で急激に冷めた6月以降、それはそれは市況は違うのですが、実は未だに「おっ!」と思うような物件が出ては来ています。
目も鼻も頭も肥えた人はたくさんいるもので、未だにビッドの締め切りは〇月〇日〇時なんてやっていたりします。
そんなこんなのマーケット、家尾さんはついに希望の家を見つけたようです!!!
家尾さん: 「こっ!この家に決めます!」
「まずどうしたらいいんですか?」
荘子: 「それでは、オファーを入れましょう。」
オファーには一般的に次のことを決めて、売主側のエージェントに伝えます。
★希望購入価格
★現金購入か?ローンを取るか?(頭金の割合はどの位か?)
★希望のクロージング時期
★コンティンジェンシー (なし?あり?何について?)
★インスペクションについて
まずは、当然ですが値段が合わなければ始まりません。
お互いかけ離れた値段からすり合わせ交渉が出来るかどうかは当然その時のマーケットにもよりますね。
ただ、値段だけのものでもないのです。
家尾さん :「えっ?」
クロージング時期というのも意外に簡単じゃない場合があります。
・売主は何十年も住んだ家で膨大な「物」に囲まれていて、ちょっとやそっとでは出て行けない(半年後じゃないと無理なんて言う場合もある)
・買主はとてもそんなに待てない
・売主は売れることが決まってから次の住処を決めるからそのための時間が必要
・買主はローンが確定たらすぐクローズしたい(さっさとしないとレートが上がる)
・売主は学校が終わる6月末に引き渡ししたい(それ以前は無理)
・買主は賃貸からの引っ越しの場合も多く、現在の賃貸契約との関係で〇月がいい!という明確な希望時期がある
物凄く気に入った家でも、そんなに待てないと思う買主さん。
いい値段を提示されたのに、そのタイミングでは家を空け渡せないという売主さん。
頑張って家具や荷物はストレージへ、またしばらくの間のキッチン付きホテル滞在を考えてみませんか?
今のアパートのオーナーに賃貸契約の延長交渉をしてみませんか?
または、早く出なければならない場合、家賃の二重払いは避けたいけれど、それは山々だけれど、涙を呑んで....と言うことが必要な場合もあります。
買主様へ:その時は大変でも、後から考えると短期間のこと。一番気に入った家を買うためにタイミングの問題だけであきらめるのももったいないように思います。
または家賃を無駄に払わず、ピッタリのタイミングでクローズしたい。というのは至難の業です。
売主様へ:折角入ったオファーをタイミングだけで逃すのももったいないように思います。First offer is the best offerといって、最初のオファーは大事なものです。
家尾さん : 「わっかりました!僕はフレキシブルです。」
荘子 : 「はい。そこのところ、とっても大事ですから融通を聞かせてくださいね。」
家尾さんもわくわくが止まらない様子です!
つづき