家を貸すー悲喜こもごも
あちらからも、こちらからも「物件がないっ!」と聞こえてくる昨今。
2023年1月も早いものでまさかの半ば過ぎ!そろそろ4月の物件が少しずつ出てきてはいますが、連絡が来るのは「契約を更新したいのですが.....」の声。
お世話させて頂いた物件の更新希望ということは「気に入って頂いたらしい」ということでもあり、エージェントとしては何よりうれしいことです!
未だ賃貸物件不足のニューヨーク・郊外です。
コロナ前より未だ人の動きが少ない?
家を買って出ていく予定だったのが金利高騰で難しい?
「それならば」と、ご自宅を賃貸に出してみようというお話もちらほら頂いております。
既出の投稿でも触れましたが今回は初めて大家さんになった方が驚かれた事象を、
いくつかお話ししたいと思います。
よく、「〖本がかける〗位色々なことがあった。」とおっしゃるオーナー様もいらっしゃいます。地味に管理業務をコツコツと約30年続けている弊社では、〖本を何冊もかける〗ほど色々なことがあります。
★警察がらみ
ダメージを受けた部分の修理には、警察や事故車側の保険会社との折衝、町の許可が必要な部分もあり、タウンホールとのその対応や工事の手配と、膨大な時間を要する案件でした。当地の役所仕事のこの手の手続きは、にっちもさっちもいかないことも驚きではない一方、テナントである居住者としては「一刻も早く直してほしい!」というご尤もな再三のクレーム。
物件管理者は涙も枯れる(?)
★ほぼ警察がらみ?
物件の修理に入っていて、ワーカーに大切なネックレスを盗まれたと居住中のテナントより逆上のクレームが!
「絶対許しません!」とテナントからワーカーへの何時間もの尋問!詰問!「警察に行きます!」
もちろん、物件管理者も中に入り、最も信頼のおける業者なのに......深夜に及ぶ罵倒の連続でワーカーもそのボスも物件管理者も精神ボロボロ........
翌日「違う引き出しから出てきました。」とあっさり!
物件管理者は涙も枯れる(?)
*このような問題を避けるためRisk Managementの保険もご一考下さい。
★慣れていて気がつかないところも
出来る限りオーナーの責任にならないよう、補修・改善しておくのは当然ですが、どういった部分が問題になりやすいのか?プロの視点で見てもらうことも大切です。
テナントの子どもが落っこちたり、飛び降りたり ー クワバラクワバラ
テナント・来訪者がつまづいてケガをして訴えられるということはあり得ます。ただ、弁護士によるとつまづく原因がなくても、その家の前で転んだ場合、訴える人は訴えるとのこと。家の前の歩道等は管轄がタウンにあるのか?その家にあるのか?また修理責任は誰にあるのか?そういったことは予め調べておきましょう。
倒木や洪水問題は嵐の後のお決まりコース。
・Tree Doctorに予め健康な木かどうか見てもらっておく。
・地下の浸水や下水のバックアップは専門業者に対策を立ててもらっておくといいかもしれません。(昨今の異常気象による嵐は想定外の事が起きますが)
★害虫害獣問題
暖炉の煙突からリスや鳥が落ちて来た。ネズミが出た。アリがすごい。リスの死体があるのでどけてほしい。ガレージに生き物が住み着いた......この手は枚挙にいとまがありません。
野生動物は正しい形で駆除しなければならないため、専門家に出動要請をします。
野生動物の駆除にはそれなりに費用がかかります。
その費用負担は誰がするべきでしょうか?
・テナントが食べかすを散らかしていて、アリが出たり、ネズミが出ることもあります。
・煙突キャップが外れていて鳥や動物が落ちて来ることもあります。
そこで効力を発するのは、予めの取り決め=賃貸契約書の記載内容となります。
もちろん万全ではありませんが、テナントに注意喚起をする意味はあります。アメリカは契約社会です。
荘園不動産では、オーナー様にもテナント様にも常に気持ちよくご満足いただけるDealを心がけております。